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台湾の砲弾製包丁


最近、世界では日本の和包丁が注目を集めています。切れ味が素晴らしく、手入れをすれば長い年月使うことができる日本の包丁。

包丁と言えば、ドイツと日本が世界的には知名度が高いです。

勿論台湾にも包丁メーカーは存在します。そのなかで、砲弾から作られた包丁はすごく人気が高いって知ってました?今回は台湾での砲弾製包丁について調べてみました。

・中国対台湾

先ず、どのようにして砲弾製包丁が出来たのか、歴史を辿ります。

中国と台湾は、過去に多くの死傷者を出す戦争をしてきました。そのなかで有名なのが金門砲戦(八二三砲戦)と呼ばれる戦いです。

台湾の小島「金門島」に、中国が約47万発の砲弾を打ち込んだ戦いです。まさに「火の雨が降る」状態。

金門島は面積150平方キロ。香川県の小豆島とほぼ同じです。

【金門砲戦】

実質的な戦闘行為は1958年10月5日に終わったが、人民解放軍による砲撃は1979年1月1日までの約21年間にわたって定期的に続けられた。1979年の砲撃停止以降、人民解放軍と中華民国国軍との武力衝突は発生しておらず、2016年時点では第二次国共内戦最後の戦闘行為となっている。(引用:wikipedia)

その後、アメリカの助力もあり、台湾は平和な日々を取り戻しますが、金門島に打ち込まれた砲弾は残ったままです。

それを包丁職人の呉増棟さんが、平和の象徴として、砲弾を材料にした包丁を作ったのでした。

・金門包丁

       (引用:https://ja.aliexpress.com/cheap/cheap-chinese-kitchen-knives.html)

打ち込まれた砲弾は、高価な合金で作られているため包丁の材料としては一級品であり、それらから呉さんが作る包丁は、いつしか金門包丁として台湾や中国で有名になり、のちに「金合利鋼刀」というブランドになりました。

しかも価格は同等の包丁に比べて安いです。この理由は材料がタダだからです。

(引用:中国が台湾に撃った砲弾47万発から作った包丁が凄い / 金門島の伝説「呉さんの包丁」   http://photrip-guide.com/2016/04/05/kinmen-knife/)

切れ味がすさまじく、かつて砲弾を撃ち込んだ側である中国人もお土産に良く買っていくとの事です。勿論中国人だけでなく世界中から買いに来るのだとか。

現在でも新たに砲弾が掘り出され、呉さんのところへ運ばれていきます。日本でも第二次大戦の不発弾がまだ見つかりますし、戦争での産物は長い年月残るんですね・・。

暗い話は置いておいて、金門包丁ほしいです!台湾に行ったときに是非買いたいと思います!

あ、あと同じような包丁を作っている所で「金永利鋼刀」という工房もあるみたいです。

それでは、ここで。

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