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アジアの料理な話-カレー編②-

「アジアの料理」シリーズカレー編、前回は予備知識としてスパイスについてお伝えしましたね。

今回は、日本におけるカレー事情について書いていきますよ!

カレー①

日本におけるカレーの歴史は意外と短く(と言っても150年ほど遡りますが)、一番初めに「カレー」の名が記されたのは、万延1年 (1860年)に福沢諭吉によって書かれた『増訂華英通語(中英語を翻訳した簡易辞書のような書籍)』にある「Curry =コルリ」の表記とのこと。

増訂華英通語 カレー

日本人で初めてカレーを食べたのは白虎隊でお馴染みの山川健次郎と言われています。

(明治4年(1871年)、アメリカへの国費留学生に選抜され渡米した際に、乗船した「じゃぱん号」にて口にしたとのこと。山川の口には合わなかったようで『このゴテゴテした物』と手記に綴り、完食は叶わなかったのだとか。)

その後、1872年には『西洋料理指南』・『西洋料理通』の2冊にて、日本初のカレーレシピが紹介されました。

当時のレシピを見つけたのでご紹介致します!

調理 カレー

西洋料理指南レシピ

「葱一茎 (ねぎいっけい )生姜 (せうが) 半箇蒜 (にんにく) 少許( すこしばかり) ヲ細末 (さいまつ) ニシテ牛酪 (ぎゅうらく) 大一匙 (さじ) ヲ以テ煎 (い) リ水一合五タ (しゃく) ヲ加 (くわ) へ鶏 (にわとり) 海老 (えび) 、鯛 (たい) 、蠣 (かき) 、赤蛙 (かえる) 等ノモノヲ入テ能 (よ) ク煮 にて 後 (のち) 「カレー」ノ粉 (こな) 一匙 (さじ) ヲ入煮ル1西洋一字間已ニ熟 (じく) シタルトキ塩ニ加へ又小粉 (うどんこ) 大匙二 (ふた) ッ水ニテ解 (と) キテ入ルベシ」

エビや鯛、カキの表記を見るに、当時ではカレーはかなりの高級食だった事が見受けられます。

ルーを使わない日本風のカレーは、ネギを玉ねぎに変えれば、現在もこのレシピにかなり近い作り方ではないでしょうか。

赤カエルについては、当時中国では好んで食べられていた食材とのことで、肉の一つとして記載されたようですね。

赤蛙

因みにこんなビジュアルです。(日本のヒキガエルとよく似ていますね。)

明治36年(1903年)には、大阪道修 どしょう 町の薬種問屋「今村弥」(現・ハチ食品)から即席カレー粉が売り出され、カレーが日本の家庭にも普及しだしたのだそうです。(キッコーマン国際食文化研究センター調べ)

昭和57年(1982年)においては、全国の小・中学校の給食で、全国学校栄養士協議会による全国統一メニューが実施され、子ども達にもっとも人気の高いカレーライスがその日のメニューに選ばれました。(ハウス食品調べ)

カレー 鍋

そして現在、日本は年間平均で「カレー」約84食分、老人から乳幼児まで含め月平均で7食分のカレーを食べている民族との事で、インドに続き世界第2位のカレー消費国となっています!(2006年エスビー食品調べ)

今回はここまで!

('ω')ノ<次回をお楽しみに!

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